今日は医療用レーザーによる脱毛処置時の痛みについて書いてみます。
痛みは必ず伴うものなのか?
前回までにお話ししたようにダイオードレーザーの蓄熱式による処置以外は、医療用レーザーは毛根に対して熱を加えることによりその細胞を破壊し、その毛根の破壊された毛を皮膚の収縮運動により押し出させる(→抜け落とさせる)ということが基本的な原理です。この熱を加えるという事が、つまりは個人の差はあっても必ず“痛み”が伴うということです。
どのような痛みなのか?
“痛い”と言うと必ず皆「どんな痛みでどれくらい痛いのですか?」と聞いてきます。
どのような痛みかは、よく例えるのが輪ゴムを引っ張って当てたような痛みです。言葉に起こすのが難しいのですが、バリバリとかズシーンとかグリグリとかキューンっとしたような痛みではなくてパチンッという表現が一番近い感じの痛みです。
どのくらい痛いのか?
次にどのくらいの強さかですが、これを表現するのがまた難しい。
そもそも痛みの感じ方というのは個人差があり痛みの閾値というのも個人個人で違いがあり客観的な数字で表すことは難しいからです。
注射の痛みは3でナイフで切られるのが10、痛風発作が15で尿路結石は25、出産は50で足の小指を机の角にぶつけた時は死んだ方がマシ、だからレーザー脱毛は6くらいかなあとか言えるとわかりやすいのですが、痛みの感じ方の順位そのものが人それぞれ違うわけで、そもそも痛みが何かの何倍とか言われてもよく分からんと思います(ナイフで5回切られたら出産の痛み・・・なわけない)。あと経験したことのないような痛みを思い浮かべるのが難しい。わたくし今までナイフで切りつけられたことありませんし、通風も尿路結石にも罹患したことありませんし、出産もしたことありません(月経すらきたことはありません)。その昔全く医療とは関係ない方に出産は男で言ったらスイカを丸々一ついっきに排出するみたいな感じとか言われたことありますが、スイカ?・・・正直今までスイカをお尻から排出したことないのでものすごく痛いのはなんとなくわかるのですが、どんな痛みかはますますわからなくなったものです(ま、そんなことはどうでもよいのですが)。
とにかくレーザー脱毛、というかまあ言えば医療処置(シミ取り、くすみ取り、シワ取り、ホクロ取り等など)は全て基本的に必ず少なからず痛みが伴います。処置の痛みを和らげるためにする麻酔だって注射を打つ痛みは避けられません。
では塗る麻酔やテープの麻酔薬ならどうかと思われますが、これらは表面麻酔でわたくしの実感としては相当しっかり塗布または長時間貼布し続けても処置時の痛みを完全に取ってしまうことはありません(まあ例外もあるでしょうけど)。
わたくしはカウンセリング時にこう言います。
「エステサロンなどで無痛で施術するということを売りにしているところもありますが、基本的に医療用レーザー処置は程度の差はありますが必ず痛みを伴います。その痛みですが、ものすごく痛いです。そらもうおっそろしく強い痛みが貴方を襲います。みんなそのあまりの痛さに悶絶して泣いていますよ。覚悟して下さい・・・大丈夫ですか?本当に大丈夫?ホントに?いいの?・・・。」
まあこれくらい脅しておけば、大抵の痛みに対する心の準備はできるかなあと思います・・・ふっふっふっ。
ちなみにわたくし以前自ら“すね(下腿)”のレーザー脱毛処置を行いましたが、あまりの痛さに途中で心が折れてしまい、断念してしまいました。結果すねには所々にのみ毛が残るというものすごい中途半端な見るも悲惨な状態になってしまいました。今もその状況が続いておりますけど・・・だって痛いんですもん、それがなにか?