医療用レーザー脱毛②

前回に引き続き医療用レーザ脱毛器のお話です。今回はダイオードレーザーについてお話します。

ダイオードレーザー

半導体を使用して人工的に作られたレーザーで、波長は3種類のレーザーのうち中間の長さの波長をもつレーザーです。ダイオードレーザー脱毛器には熱ダメージを与える場所と方法が違うショット式と蓄熱式という2種類があります。

ショット式

従来の脱毛器のやり方で高出力のダイオードレーザーを一点に集中的に照射して「毛を作る細胞(毛乳頭・毛母細胞)」に強い熱を与え破壊し脱毛させるものです。

蓄熱式

蓄熱式は、毛根細胞よりやや表層の位置ある毛根に栄養を送るバルジ領域という部位に低出力のレーザーを照射しゆっくりと熱を加え毛組織を破壊するというものです。毛根を直接的にダメージを与えるのではなく、肌全体をゆっくりと温めながらバルジ領域にアプローチするため、肌への負担が少なく、敏感肌の方でも安心です。

メリット

  1. メラニン色素の有無に関係なく施術することができるので、日焼け肌や色黒の方も問題なく脱毛することができます。
  2. 産毛にも高い効果を発揮します。
  3. 照射時の痛みはかなり少ないです。
  4. 蓄熱式は毛周期に関係なく照射できます(他のレーザー脱毛器やショット式は原則的に毛周期のうち発毛期にのみ行います)。

デメリット

  1. アレキサンドライトレーザーの様な美肌作用はほぼありません。
  2. 蓄熱式はショット式より脱毛効果の実感に時間がかかります。