模様替え後のリハビリ室

目指した事と運動療法とリハビリ室

今日は雨の飛び石連休の中日ということもあり、以前から予定していた介護事業の通所リハビリテーションの場所のお引っ越しとそれに伴いクリニックのリハビリ室の改装も行いました。まあ正直言うと雨も飛び石連休も全く関係なく元々予定していたことですが・・・。

開業時に目指した事

わたくし開業する前から、腰痛い膝痛い首痛いという運動器の疾患の患者に電気(低周波や高周波等のこと)をあてたり、ホットパックを患部にのせたり、頚部や腰部を牽引したりするいわゆる“物理療法”だけして「はい!お疲れ様でした。今日は終了です。じゃあまた明日来てね~」というような昔ながらのクリニックのやり方には否定的でした。もちちろんこれらの治療は意味がないとは思ってません。疼痛に対する緩和治療としては有効だと思いますし、実際うちのクリニックでもこれら物理療法機器を使用しております。ただ、これだけをして治療終了というのはどうなんよと思っていました。たとえその時は痛みが緩和されても、また日常生活に戻ったら痛みが出てくるだろうし、そもそも高齢者の方で骨や関節に変形を来してたら、電気あてようがホットパックのせようが牽引しようが変形前の痛みのない状態にもどるなんてありえないわなあって思ってました。

ですからわたくしは痛みを緩和し、健康的な体を作るという事を目標に “運動療法”というものに力を入れることを熱く心に誓いました。

運動療法とは

そもそも、運動療法とはなんぞやですが、名称どおり自ら身体を動かす(運動する)ことで種々の症状を軽減させたり機能を回復させたり、さらには症状の再発を予防する治療法です(わたくしの大好きな“予防”です)。

運動療法は、整形外科的な分野(主に運動器の疼痛など)や脳神経外科的な分野(麻痺の回復訓練等)が主体に行われる印象が強いと思われますが、近年では循環器疾患や慢性呼吸器疾患の治療(心臓リハビリテーションや呼吸リハビリテーション)や生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病等)の改善・コントロール等の内科的アプローチにも活用されるようになってきました。

健康維持・増進はもちろんですが、生活習慣病のコントロール等にも最も効果がある方法として国際的にも実証された治療法です。

運動療法の効果

疼痛緩和、疼痛発症予防

関節可動域の増大、柔軟性の向上

筋力アップ

体重減少(ダイエット)

糖代謝の改善

脂質代謝の改善

血圧低下

肺活量の増大

心拍出量の増加と心拍数の低下

等などがあります。

もちろんただ一種類の運動療法を行えば全ての効果が得られる訳ではないので、それぞれの目的にあった運動療法を専門医の指導もとで行っていく必要はあります。

当院では・・・

  1. 運動器疾患の加療・・・ストレッチ、予防体操、疼痛緩和・予防のための体作り(筋トレ等)の指導を行っています。
  2. 生活習慣病のコントロール・・・基礎代謝の向上、運動不足改善、肥満予防等の指導を行っています。
  3. ダイエット・・・ボディメイクのためのダイエットメニューを指導しています。

模様替えしたリハビリ室のご紹介~

リハビリ室全体の雰囲気
ストレッチや体操の指導エリア
ご存じ有酸素運動のためのエアロバイクですね
筋トレのマシーン
もちろん物理療法もしてます。写ってませんが牽引器も側にあります。

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