スキンケアその1・化粧水

前回マスクによる肌荒れのことを書きましたが、今回はそういったトラブルを防ぎ、健康で美しい肌を保つために行う肌のお手入れ(スキンケア)のことを書いてみます。

肌のお手入れ等というと一般的には女性の方が洗顔後や寝る前に行う処置のようなイメージがありますが、本来は老若男女関わらず行った方がよいものです。

というのも・・・

わたくし元々の肌質が乾燥肌ではなく(どちらかというと脂ギッシュな方)、若い頃は、朝は水でバシャバシャバシャと洗っておしまい。そのあと何もせずそのまま強い紫外線が降り注ぐ真夏の炎天下に出て行ったり、真冬の乾燥した冷たい風が吹きすさむ屋外に出て行ったりしていました。夕方に帰ってきた後お風呂に入った時は洗顔石けんを使って顔を洗いましたが、入浴後はこれまた何もせずそのままで布団の中に入るという生活を続けていました。こういったむちゃくちゃなことをしていてもお肌の曲がり角くらいまでは何にも気になりませんでした。ただその角を曲がりきった辺りから少しずつ肌の変化を感じるようになってきました。しかし、元来のめんどくさがりな性格が災いしてそれほど本気になってスキンケアはしていませんでした。それから数十年後鏡で顔を見た時思いました。

「前からもうちょっとちゃんとケアしといたらよかった・・・。愚行後悔先立たず・・・」

スキンケアは年齢、性別、肌質、生活様式の違い等全く関係なく、とにかくやっておくべきです。

閑話休題

スキンケアも色々ありますが、基本的な流れとしては

(クレンジング→)洗顔→化粧水(→美容液)→乳液または保湿クリーム

という感じだと思います。クレンジングと美容液を行うのは主に女性がしていて、男性はあまり積極的にはしていないかなあと思い( )に入れてみました。もちろん男性がそれらの過程を取り入れてもなんら問題はありませんし、実際にされている方もいるかとは思います。それ以上の他意はありません。

とりあえず今回はこの「化粧水」のことをお話しします。

化粧水とは

化粧水は、肌に水分を与え滑らかでキメの整った状態にする役割を担った基礎化粧品です。

洗顔や入浴後は汚れと一緒に皮脂も取り除かれており、乾燥もしているので非常にデリケートな状態になっています。このときに化粧水をつけることで肌を整えてあげます。ただ、化粧水はいわゆる保湿剤(肌の潤いを保たせるもの)ではありません。あくまで肌に水分補給しそのあとに使うスキンケアの浸透力を高めるために塗ります。

化粧水をつけるタイミング

化粧水を付けるタイミングは、“洗顔後すぐ”と “お風呂から出て5分以内”が基本です。

特に入浴時は洗顔で皮脂が取れているのはもちろん、お湯を使うことだけでも皮脂は落ちており、また体温も上がっているため肌はとても乾燥した状態になっています。ですから入浴後はなるべく早くに肌に水分を補給してあげるのが良いです。

化粧水の付け方

手で塗るかコットンを使うか

化粧水は、手あるいはコットンなどを使ってつけますが、どちらの方法が良いのかは人それぞれです。温めた方が浸透力がアップするとか、手の方が(あるいはコットンの方が)摩擦による刺激が少ないとか、どちらの方が顔全体に均一に塗れるとかいろいろなサイトでそれぞれのメリットやデメリットが色々書いてありこっちが良いあっちが良いと書いてます。厳密に言えば確かにそれぞれの肌に対する効果に違いはあるとは思いますが、医者から言わせると、どちらの方が優れているのでそのやり方をするべき!!などはあまり気にしなくてもよいです。やりにくい、しっくりこない方法をするよりも

自分に合った方法で丁寧に行うそれが一番です。

1回に使う量

よく500円玉1枚分が目安と書かれていますが、あくまで目安です。顔の大きさは人それぞれですし、頬やひたいや顎の広さも人それぞれです。また手で塗るかコットンを使うかでも必要量は変わってきます(比べたらコットンを使う方が多く必要)。だから顔全体にまんべんなく均一に化粧水を塗れる量が適量です。無理矢理引き延ばさないと顔全体が塗れない量は少なすぎます。逆に手からあふれるほどの量だと余分な化粧水が肌に浸透せず、表面にとどまりそれが蒸発する際に肌の水分も奪い乾燥の原因にもなります。

塗り方

化粧水を適量手にとり、面積が広く乾燥しやすい頬部(ほほ)、前額部(ひたい)、顎部(あご)につけて伸ばしていきます。この時内側から外側に向かうイメージで伸ばします。次に、鼻や目の周り、口元などといった細かい部分にもつけていきます。全体に塗りわたったら最後に両手で顔全体を優しく化粧水を押し込むイメージでプレスします。

ポイント

①擦らない、叩かない

原則として肌に刺激は厳禁なので、手でやろうがコットンでやろうが擦ったりたたいたりというやり方は絶対にダメ。とにかく丁寧に優しく。

②適量を使用

無理矢理伸ばさないといけないほどの少量も手からあふれるほどの多量もダメ。あくまで適量。

③正しい塗り方で行う。

広いエリアから塗り始め、細かいところも忘れずに均一に塗ります。基本的に塗るのは内側から外に向かって伸ばしていきます。で、最後に優しく押さえることも忘れずに。

どの化粧水を使えばよいか。

化粧水に限らず、洗顔石けんや乳液、その他のスキンケア商品でどれがお勧めですか?よく訊かれるのですが、わたくしはいつもこう答えます。

「100人の人がいれば100の肌があります。コレだったら100人全員が良いと納得できる唯一絶対のものなどありません。貴方の肌に合ったものを探していくしかありません。人によっては外国製のものすごい高価なものが良いという人もいればコンビニで売っているようなものが一番合っているという人もいます。ましてや皮膚を診ている医療機関で勧められたものだから万人に合うはずなんてわけありません。もったいないかもしれませんが、お肌のことを長~い目で考えたらいろんなものを試してみて一番自分に合ったものを見つけるのが一番よいかと思いますよ」

そんなわたくしが使っている化粧水がこれです。

寿康美の雪美人シリーズ“スキンコンディショナー” 150ml 6600円(税込み)

(写真は業務用のボトルです)

わたくしもいろいろつかってみましたが、これが一番肌への刺激が少なく保湿力もずば抜けている気がします。アトピー肌の人や刺激に弱い敏感肌の方、ハリや弾力が減って乾燥肌の人たちにも結構好評です。